いまから7年前の春の体験話。

とある中東諸国の会社との商談のため、

俺の会社と子会社からチームを組んで海外出張に行くことになった。

この仕事は1年間も残業に残業を重ねて積み上げた仕事。

もし次の出張で契約がまとまれば、

赤字気味の会社も好転するってもんだ。

チームは全部で6人。

リーダーは常務、そして語学だけが取り柄の部長、

俺(伊藤)は常務の鞄持ち兼プレゼンター。

子会社からは、やり手のA専務、

紅一点で俺の仕事上のカウンターパートのB主任のOL(慶子)、

そして通訳役のC君。

出張2週間前、チームの顔合わせということで、

俺の会社でプレゼンと書類のチェックが行われた。

日頃B主任(慶子)と打ち合わせているので、

想定される質問までみっちり打合せ、

書類も事前に配布して赤ペンを入れてもらっているので

加筆訂正箇所のチェックを行い、午後7時頃解散となった。

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